2024.06.01
抗菌薬適正使用体制加算についてのお知らせ
当院では、抗菌薬(抗生物質)の適正な使用を推進し、薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)対策に取り組んでおります。この体制に基づき、厚生労働省の基準に従い、「抗菌薬適正使用体制加算」を月1回、算定させていただく場合がございます。
抗菌薬の適正使用とは?
抗菌薬は細菌による感染症の治療に有効なお薬ですが、ウイルス性の風邪やインフルエンザには効果がありません。
また、必要のない抗菌薬の使用を続けると、薬が効かない「薬剤耐性菌(耐性菌)」が増え、将来的に治療が難しくなるおそれがあります。
当院の取り組み
- 抗菌薬の必要性を慎重に判断し、適切な場合のみ処方します
- 診断に応じて迅速検査や培養検査を実施し、根拠に基づいた治療を行います
- 小児においても、ウイルス性疾患と細菌感染症を鑑別し、不要な抗菌薬の処方を避けます
- 医師・看護師・スタッフが抗菌薬適正使用に関する研修を定期的に実施しています
保護者の皆さまへ
お子さまの体調がすぐれないとき、早く治してあげたいというお気持ちは私たちも同じです。しかし、抗菌薬の使用には慎重さが求められます。「抗菌薬は必要なときに、正しく使う」ことが、未来のお子さまたちを守ることにつながります。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
当院は、今後も質の高い医療の提供と感染症対策に努めてまいります。ご不明点がございましたら、お気軽に医師までお声掛けください。